ダチョウ抗体
better future®のメーカーであるジールコスメティックス社は、ダチョウ抗体が様々な問題を解決すると着目し、塚本康浩教授(京都府立大学学長)と共同研究を行い、世界で初めて肌の上での活性に成功しました。
ここでは、高い機能性と対応分野の広さに世界中から期待されている「ダチョウ抗体」について、詳しくお伝えします。
抗体って何?
体内に入った菌やウイルス(抗原)に対抗する働きを「免疫」と言い、この免疫の中心的な役割をするのが「抗体」です。
抗体の働き
菌やウイルス(抗原)に吸着して、その働きを失わせます。
AというウイルスにはAウイルス抗体、Bという菌にはB菌抗体といったように、特定の抗原に対して特定の抗体がピンポイントで働きます。
抗体を原料に
抗体を原料化することで、抗体の働きを意図的に活用する研究開発が医療分野で始まりました。主にマウスやウサギの体内で生成させた抗体を抽出して原料化された抗体原料は、薬ではないため、副作用がほとんどなく安全性が非常に高いのが特徴です。しかし、生産量が非常に少なくとても高価なもので、動物の命も犠牲になってしまいます。
ダチョウ抗体の誕生
塚本康浩教授はダチョウ研究を進めるうちに、その驚異的な回復力と免疫力の高さに気づき、ダチョウを利用した抗体原料の開発に着手。
ダチョウの命を犠牲にせずに、高濃度の抗体を抽出することに成功します。
- 無害化した抗原をダチョウに注射
- ダチョウの体内で抗体が生成される
- 生成された抗体が無精卵へ
- 無精卵から抗体を抽出
ダチョウ抗体の優位性
ダチョウの卵は非常に大きく産卵数も多いため、抗体原料の大量生産も可能になりました。また、活性の安定性や機能性の高さもダチョウ抗体の特徴です。
副作用がほとんどなく非常に高い安全性を保ったまま、この優位性があることで多様な製品への配合が可能になっています。
- スピーディーかつ大量生産が可能
- コストを大幅に抑えられる
- 加熱・冷却しても、酸性・アルカリ性でも活性
- 多様な製品への配合が可能
- ダチョウの命を犠牲にしない
殺菌などの精製を繰り返し、アレルゲンテスト、パッチテストなど安全性の確認試験を経て製品に配合されます。
ダチョウ抗体の種類
特定の抗原に対して特定の抗体が働くというメカニズムなので、抗原の種類の数だけ抗体もあります。
(下記は一例)
抗原 | 対応する抗体原料 |
インフルエンザ | 抗インフルエンザ抗体 |
歯周病 | 抗歯周病菌抗体 |
花粉 | 抗スギ・ヒノキ・イネ・ブタクサ花粉抗体 |
ダチョウ抗体は様々な製品に配合され、多様な分野への広がりを見せており、日本国内のみならず世界中から注目が集まっています。
これからのダチョウ抗体の可能性にもご期待ください。